北海道大学寮歌祭 資料

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昭和五十五年寮歌
楡は枯れず

新井 桂二君 作歌
奥田 和人君 作曲


 朝靄けむる今ひとときの
 熟睡の夢の幸せよ
 覚めて現に見渡せば
 美は崩れゆく北都なり
 天空常に雲抱けども
 楡は萌えて大地をまねく


 清洌の野に道を耕し
 荒野に明日を信じつつ
 彷徨い行ける寂しさに
 陽は傾きて我を見る
 移ろい行ける時にこそ
 楡は映えて風を斬る


 北の自然は蝕まれゆき
 青葉の降るや青春の寮庭
 忘るるなかれ大願を
 胸に秘めし涙痕を
 時は人はと変われども
 楡は枯れず空をさす


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