北海道大学寮歌祭 資料

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昭和五十四年寮歌
うす紅の

鶴原 文孝君 作歌
高田 和重君 作曲


 うす紅の秋ゆうぐれに
 滅びの風は吹き荒ぶ
 斜陽かげ射す日に移ろいて
 傾く姿痛ましく
 吾が胸に満つ過にし日の映え
 懐いは恵迪と共に


 うす紫の冬あけどきに
 透みわたる風底凍る
 もの音絶えて冷たく寒く
 暗くも映る空しさに
 倒れゆくもの今この時に
 想いは恵迪と共に


 うす靄けぶる春あけぼのに
 昔日の影たゆたい惑う
 されど緑はまだ若くして
 咲き初む花の望もて
 新しき日のかげろい浮かぶ
 憧れ恵迪と共に


 うす花いろの夏よい闇に
 たまゆら風はさわやけし
 我が宴にも星降る幸と
 歌う寮友らの嬉しさに
 憩える帆にも希いありたし
 夢こそ恵迪と共に


 うつろう四季に感慨をこめて
 朽ちゆくものを見つめつつ
 いまだ乾かぬ血涙をもて
 ただひたすらに祈り捧ぐ
 唯一真実の迪を残さむ
 想いは恵迪を永遠に
 希いは恵迪よ永遠に


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