北海道大学寮歌祭 資料

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昭和三十八年寮歌
凋落正に秋深し

諏訪 正明君 作歌
宮田 睦彦君 作曲


 楡が木の葉の秋風に
 吹かれて落つる芝草に
 佇む男子の胸の中
 散りしく落葉の数知れず
 凋落正に秋深し


 仄青白き月影の
 銀杏並木の夜歩きは
 小さき鳥の乱れ飛び
 路面覆える金色に
 憂愁正に秋深し


 寮が窓越し蔦の葉も
 黄色く紅く色づきて
 梢を揺する秋風に
 鳴るは心のため息か
 寂寥正に秋深し


 ゆえだもあらぬこの悩み
 心の底に滲み入りて
 ぬぐいも切れずただ涙
 流れ落ちては地に吸われ
 懊悩正に秋深し


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