北海道大学寮歌祭 資料

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昭和二十一年寮歌
時潮の波の

渋谷 富業君 作歌
寺井 幸夫君 作曲


 厳しかる道に仕へて
 限りある玉緒惜しむ
 げにさはれ深き因縁の
 魂ゆする生命の饗宴
 汲まざらめや残の月に
 旅の朝早くは明けぬ


 時潮の波の寄する間を
 久遠の岸に佇みて
 不壊の真珠を漁りする
 嗚呼三星霜の光栄よ
 緑の星を夢む時
 疎梢を払う天籟は
 秘誦の啓示語るなり


 近きかな楡陵を去る日は
 還り来ぬ足跡愛しみて
 ひたぶると打笑む時ぞ
 求めつつ得べからざりし
 秀邃しき真理の道は
 はろかなり我等が前途
 進まざらめや


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