北海道大学寮歌祭 資料

PC用トップへ

昭和二年寮歌
蒼空高く翔らむと

土井 恒喜君 作歌
長谷川吉郎君 作曲


 蒼空高く翔らむと
 暫しやすらふ楡の蔭
 力は胸に溢れつつ
 翼つくろう思かな


 朝曠野の露を吸ひ
 夕北斗の囁きに
 驚き瞠る若鵬の
 清き眸君見ずや


 うら若き日の悦びを
 はかなきものと誰かいふ
 理想の潮湧き出づる
 生命の海の高鳴るを


 若きに芽ぐむ数々の
 深き苦悩は身にあれど
 迪を恵ねて辿りゆく
 遊子の真意君知るや


 茫々千里石狩の
 野は澄みわたる銀の
 雪さんらんと散るところ
 われらが魂の故郷かな


 若き勇者よオキクルミ
 熊をはふりて饗宴せし
 短檠すでに光消え
 東の空はかぎろひぬ


 8.寮歌集へ戻る

 9.トップへ戻る