北海道大学寮歌祭 資料

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第二高等学校校歌
天は東北


 天は東北山高く
 水清き郷七州の
 光教の因るところ
 庭のあしたの玲瓏の
 露に塵なし 踏みわくる
 われ人生の朝ぼらけ


 花より花に蜜を吸ふ
 蜂のいそしみわが勵
 不斷の渇とめがたき
 智識の泉掬みとらむ
 湧きたつ血汐青春の
 力山をも抜くべきを


 思千里の青雲を
 高き理想を身の生命
 「時」の大海岸の砂
 絶えぬ進歩の跡のこせ
 夕日の西に沈むとき
 今日は空との憾なく


 孤燈のもとに襟たゞす
 夜半の窓の影ひとつ
 天地寂たるたゞ中に
 泣ても慕ふよゝのあと
 傚はざらめや千歳の
 光ほまれの不朽の名


 彼と等しく享けし種
 咲きてわが世の花たらば
 薔薇とにほへ蘭麝の香
 土またさらばかんばしう
 第二高等学校の
 名に伴はん常久の榮


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